通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。

このような手法を「オプトアウト」と言い、当科での一部の臨床研究をオプトアウトの手法で行っています。

ご自分の記録について当該研究で使うことを望まれない方については、その方の記録や情報を用いずに研究を実施いたしますので、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

トランスサイレチン型アミロイドーシスを対象とした前向き観察研究

更新日:2024.03.21

研究概要、目的

トランスサイレチン型アミロイドーシスとは、トランスサイレチンというタンパク質に異常が生じ、「アミロイド」という異常なタンパク質のかたまりが、心臓や神経、眼など全身のさまざまな臓器にたまることで障害を引き起こす病気です。日々の生活を制限し、生活の質を低下させる大きな要因としては心臓への障害による心不全と神経障害ですが、それぞれの障害の有無や程度は人それぞれ異なり、病状の進行に伴うそれぞれの臓器の障害の変化や、新しいお薬の効果の違いについてはまだ十分にわかっていません。
この研究では、トランスサイレチン型アミロイドーシスの患者さんの経過や診療内容などのデータを収集し、お薬治療後の経過も含め長期的に評価を継続していくことで、この病気の患者さんの診断や治療の向上に結び付けていくことを主な目的としています。

研究の対象・方法

大阪大学医学部附属病院循環器内科あるいは神経内科にトランスサイレチン型アミロイドーシスの診断で通院する方を対象とします。この研究で登録するデータとは、患者さんの症状、飲まれている薬、各種検査(血液検査、心エコー検査など)のデータなど、あなたの診療で実施されたデータが含まれます。また、治療開始あるいは変更後(無治療の場合は登録後)1年毎に病状の評価を実施します。この研究は、大阪大学医学部附属病院の研究倫理審査委員会の承認をうけ、大阪大学医学部附属病院長の許可を得ています。

研究責任者

 大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 特任助教 世良 英子

研究期間

 ~2029年3月31日

本研究に関する代表連絡先

大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学講座
 世良 英子
 TEL 06-6879-3640

月間アーカイブ
PageTop