通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。

このような手法を「オプトアウト」と言い、当科での一部の臨床研究をオプトアウトの手法で行っています。

ご自分の記録について当該研究で使うことを望まれない方については、その方の記録や情報を用いずに研究を実施いたしますので、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

慢性心不全における機械学習アルゴリズムを用いた運動耐容能予測の検討に関する研究(多施設共同後ろ向き観察研究)

1.研究の対象

2015年1月1日~2020年12月31日において、当院で心肺運動負荷試験をおこなった慢性心不全患者を対象とし、以下の適応基準を満たすものを登録する。

  1. 負荷試験当日で20歳以上
  2. 負荷検査により適切な運動耐容能評価が得られた慢性心不全患者

2.研究目的・方法

慢性心不全患者にとって、運動耐容能は病態を把握し、予後や手術適応、運動リハビリテーションなどに使用する重要なパラメータである。運動耐容能への治療介入によって予後改善する効果も認められている。しかし運動耐容能は多岐にわたる因子を用いた複雑なモデルによって決定されるものと考えられるため、従来の線形回帰モデルでは予測が難しい。
本研究はこの複雑なモデルに対して機械学習を用いることで精度の高い予測モデル構築が可能となる、という仮説検証を目的とする。

3.研究に用いる試料・情報の種類

情報:背景(性別、年齢、身長、体重など)、病歴、治療歴、各種検査結果(血液検査、生理機能検査、カテーテル検査など)、内服歴 等

4.外部への試料・情報の提供

特になし

5.研究組織

  • 代表研究機関:大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学講座
    住所:大阪府吹田市山田丘 2-2
    電話番号: 06-6879-3640
  • 研究代表者
    坂田泰史 大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 教授
  • 個人情報およびデータ管理解析責任者
    大谷朋仁 大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 講師
  • 研究参加施設
    • データ提供元
      国立循環器病センター 心臓血管内科(責任者:野口輝夫 副院長)
      住所:大阪府吹田市岸部新町 6-1 電話番号: 06-6170-1070
    • データ解析指導
      富山西総合病院 (責任者:麻野井英次 院長)
      住所:富山県富山市婦中町下轡田 1019 電話番号: 076-461-7700

6.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学 大谷 朋仁
住所 大阪府吹田市山田丘2-2
電話番号 06-6879-3640(代表)

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