アントラサイクリン系薬剤投与患者の心毒性に対する安静2回99mTc-MIBI心臓核医学検査を用いた心臓可塑性評価に関する検討
更新日:2023.11.30
研究概要、目的
アントラサイクリン系薬剤は、様々ながん種に対して高い有効性が証明されている一方で、心臓に対する副作用(心毒性)が問題となっています。アントラサイクリン系薬剤による心毒性は予後が悪いため、発症早期に発見し、治療介入をすることが好ましいとされていますが、この心毒性を評価する方法に関しては、いまだ確立されておりません。本研究により、この心毒性評価における安静2回99mTc-MIBI心臓核医学検査の有用性が明らかになれば、治療に対する反応や予後の予測につながり、がん患者の生活の質や予後の改善に貢献できる可能性があります。
研究の対象・方法
大阪大学医学部附属病院血液腫瘍内科に入院したアントラサイクリン系薬剤投与予定患者さんのうち、通常の診療において安静2回99mTc-MIBI心臓核医学検査を行うことが予定された方を対象とします。登録するデータは、患者さんの病名、投与されている薬の種類や量、各種検査(心臓核医学検査、血液検査、心エコー図検査など)の結果など、通常の診療で得られたデータが含まれます。この研究は、大阪大学医学部附属病院の研究倫理審査委員会の承認をうけ、大阪大学医学部附属病院長の許可を得ています。
研究責任者
大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 教授 坂田泰史
研究期間
〜2024年6月30日
本研究に関する代表連絡先
大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学講座 大谷朋仁 TEL 06-6879-3640