通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。

このような手法を「オプトアウト」と言い、当科での一部の臨床研究をオプトアウトの手法で行っています。

ご自分の記録について当該研究で使うことを望まれない方については、その方の記録や情報を用いずに研究を実施いたしますので、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

健康被験者の当院における心臓MRIパラメータの検討(健康被験者の募集)

更新日:2021.08.12

研究概要、目的

心臓MRIは1回の検査で心機能評価・心筋性状評価・血流評価・血管形態評価ができる唯一の検査であり、被ばくの心配もないため日常診療での重要性が日々増しております。特に当院は心臓移植認定施設であり、軽症から重症に至るまで様々な心不全治療に取り組んでいる事から、心臓MRIが患者さんを診療する上で欠かせません。そこで心不全患者さんに対する心臓MRIを用いた診療や研究を行うにあたり、患者さんと健康な方との心臓MRIデータの比較が、病態を把握するために非常に重要です。この研究は、当院にて患者さんを撮像するのと同じ心臓MRIの機械で健康な方の心臓を検査し、得られた検査データを検討することにより、将来的に心臓病患者さんの病態把握につなげる事を目的としています。

研究の対象・方法

以下の選択基準に該当する方が対象となります。
1) 検査時に年齢が20歳以上
2) 体内に金属が留置されていない方
3) 閉所恐怖症ではない方
4) 健診や人間ドックの心電図・胸部レントゲンにて異常を指摘されていない方
5) 今まで心臓の病気を指摘されていない方

検査より取得された画像情報は、外部および内部インターネットに繋がっていないソフトウェア内に、氏名など個人を特定できる情報を削除した状態で担当医師が登録し、解析します。偶発的に心臓の異常を発見し、治療が必要と判断した場合、原則お知らせいたします。本研究は、大阪大学医学部の倫理委員会の承認をうけ、大阪大学医学部附属病院長の許可を得ています。

謝金について

この研究に参加していただく事で、特別な費用が発生することはありません。この研究に参加することにより、1検査あたり些少ではありますが謝金をお支払いいたします。ご本人名義の銀行口座へ、検査後1か月程度でお振込みいたします。その他交通費などの支給はありません。

研究組織

代表研究機関:
大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 教授 坂田泰史
共同研究機関:
大阪大学大学院基礎工学研究科和田研究室 教授 和田成生

データの二次利用について

この研究に参加し、ご提供いただいた心臓MRI情報のうち4D flowデータのみ、個人情報を除去した状態にしてから共同研究施設である大阪大学大学院基礎工学研究科和田研究室と共有し、解析を行う予定です。
ご自身が提供された情報の共同研究施設との共有にご了承いただけない場合、下記問い合わせ窓口までご連絡ください。提供者ご本人あるいはその代理人から拒否の申し出をいただいた際は、その試料・情報の利用を停止します。

個人情報の取り扱い

臨床試験参加により収集しましたデータは、氏名等の個人情報を削り、代わりに新しく符号又は番号をつけて匿名化を行い、セキュリティー対策を施した電子媒体にて保存しています。研究対象者とこの府房(番号)を結びつける対応表は外部に漏れないように厳重に保管します。

研究期間

承認日〜2023年3月31日

本研究の詳細に関する問い合わせ窓口

 大阪大学 キャンパスライフ健康支援センター
 助教 井手 盛子
 TEL 06-6879-3640

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