動脈硬化性疾患高リスク病態におけるコレステロール吸収・合成マーカー(CACHE研究)
研究概要
コレステロール代謝マーカーは様々な疾患で変化し、特に動脈硬化性疾患と関連することが想定されていますが、まだ不明な点も多いです。本研究では、多施設共同研究として、①コレステロール代謝マーカー(暴露)が動脈硬化性疾患(アウトカム)と関連するかどうか、②動脈硬化性疾患の高リスク病態(糖尿病、慢性腎臓病、家族性高コレステロール血症:暴露)でコレステロール代謝マーカー(アウトカム)がどう変化しているか、③薬剤使用状況(暴露)がコレステロール代謝マーカー(アウトカム)にどう影響しているかについて、各施設で保有するコレステロール代謝マーカーおよびその他の臨床的背景に関する既存情報をとりまとめ、大規模データベースを作成し統計学的に解析することでコレステロール代謝マーカーと動脈硬化性疾患高リスク病態との関連について検討することを目的とします。
当科での研究代表者
大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 助教 小関正博
統括研究代表者
主任研究者:大阪市立大学大学院医学研究科血管病態制御学
研究教授 庄司哲雄
研究デザイン
動脈硬化性疾患高リスク病態患者を登録する多施設共同横断研究
臨床試験登録番号
UMIN000030635
対象と研究方法
動脈硬化性疾患高リスク病態 (冠動脈疾患、脳血管障害、末梢動脈疾患、糖尿病、慢性腎臓病[透析治療中を含む]、家族性高コレステロール血症) で医療機関を受診した症例、あるいはこれらのスクリーニング目的で人間ドックや健診を受診した症例で、コレステロール代謝マーカー (ラトステロール、カンペステロール、シトステロール) が既に測定済み症例のうち、研究への参加拒否のない症例を本研究の研究対象者とします。各施設で保有するコレステロール代謝マーカーおよびその他の臨床データについての既存の情報を、REDCapを用いて集約し、コレステロール代謝マーカーと動脈硬化性疾患の有無や高リスク病態との関連を、多変量モデルを用いて解析します。
予定症例数:3000例
研究期間:倫理委員会承認後 ~ 2021年12月31日
本研究に関する代表連絡先
当院での研究責任者:
大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 助教 小関正博
電話:06-6879-3633 FAX:06-6879-3634
統括研究代表者:
大阪市立大学大学院医学研究科血管病態制御学 研究教授 庄司哲雄