通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。

このような手法を「オプトアウト」と言い、当科での一部の臨床研究をオプトアウトの手法で行っています。

ご自分の記録について当該研究で使うことを望まれない方については、その方の記録や情報を用いずに研究を実施いたしますので、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

大型血管炎(高安病と巨細胞性動脈炎)の寛解導入治療の現状と 有効性に関する観察研究

略称:大型血管炎の現状と有効性に関する前向き観察研究

研究概要

 本研究は、わが国の専門医療機関において新たに診断された高安病あるいは巨細胞性動脈炎を含む大型血管炎患者を対象として、各患者の病態、臨床像の把握、および実施される寛解導入療法を調査し、現在の大型血管炎の臨床像を明らかにすること、および現行の分類・診断基準の課題を明らかにすることを目的とした、患者登録システムによる3年間の前向き観察コホート研究である。この研究から、大型血管炎、特に高安病および巨細胞性動脈炎に関する臨床像を明らかにし、日本と欧米との診断基準の違いを検討することで今後の新しい分類・診断基準の作成に寄与すること、またこれらをもとに今後前向きの臨床研究の立案に寄与することが期待できる。

当科での研究代表者

 循環器内科学教授:坂田泰史

統括研究代表者

 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 腎・免疫・内分泌代謝内科学教授
 槇野博史

研究デザイン

 前向き多施設観察研究

登録症例規模および研究期間

 全体目標症例数:50症例
 登録期間:実施承認~2015年3月末日

本研究に関する代表連絡先

 〒565-0871
 大阪府吹田市山田丘2-2
 大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学:中岡良和
 TEL:06-6879-3636
 E-mail:ynakaoak@cardiology.med.osaka-u.ac.jp

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