新規画像解析法を用いた心房細動アブレーション後の再発予測
研究概要
心房細動に対するアブレーション治療は、報告にもよりますが、約40%の再発が認められます。一般的に、左房径が大きい症例、持続期間が長い症例などは再発率が高いとされております。しかしながら、それらの因子で層別化を行っても、十分に術後の再発を術前に予測することは困難であり、術者の経験的な判断によりアブレーション治療の適応が判断されているのが現状です。アブレーションは侵襲的な治療であり、一定数の合併症も伴います。術前に、術後の再発を正確に予測するができれば、適応判断の一助となると考えられます。本研究の目的は新規画像解析法にて術前のさまざまな画像所見より、アブレーション術後の再発を予測できるかどうかを検討することです。
対象症例
2013年1月1日から2018年12月31日までに心房細動に対する初回カテーテルアブレーションをうけた患者さん
研究機関名/研究責任者
研究機関:大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学講座
研究責任者:坂田泰史 大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学講座教授
研究目的
本研究の目的は新規画像解析法にて術前のさまざまな画像所見より、アブレーション術後の再発を予測できるかどうかを検討することです。
研究方法
大阪大学医学部附属病院の循環器内科に入院し心房細動に対するアブレーション治療を受けた患者さんの診療情報および画像情報を電子カルテから抽出し、臨床背景、治療内容、予後を調査し、新規解析方法により解析を行います。
研究の意義
術後の再発率を、従来の方法よりも高い正診率で予測することができれば、治療適応を考える上での一助となります。
個人情報の扱い
患者さんの診療情報のなかに含まれる、お名前、生年月日、カルテ番号、住所、電話番号等、ご本人を特定しうる個人情報については、匿名化を行い、情報が外部に漏れないように厳重に管理、保管します。また、研究成果が公表される場合にも、患者さんが特定されないように取り扱います。
利益相反
本臨床研究の財源は循環器内科委任経理金より拠出します。循環器内科委任経理金には、複数の企業からの奨学寄付金が含まれていますが、本研究は特定の企業の製品に関する研究ではありません。したがって、本臨床研究の実施もしくは成果に影響する利益相反はありません。
本研究に関する代表連絡先
大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学講座
彦惣俊吾
TEL 06-6879-3640
研究対象者に研究への参加を拒否する権利を与える方法
本研究の対象患者さんは、上記問い合わせ先に連絡することによっていつでも本研究への参加を拒否することが可能です。