通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。

このような手法を「オプトアウト」と言い、当科での一部の臨床研究をオプトアウトの手法で行っています。

ご自分の記録について当該研究で使うことを望まれない方については、その方の記録や情報を用いずに研究を実施いたしますので、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

GLORIA研究

シタグリプチンの血糖改善効果および脂質代謝への影響に関する研究

Effects of Sitagliptin on Glycemic Control and Lipoprotein Metabolism (GLORIA試験)

研究概要

 糖尿病の患者さんの中には中性脂肪の増加がみられる方が多く、このような方の場合には特に動脈硬化による脳梗塞・心筋梗塞等の心血管イベントが多いことが示されています。最近発売となったシタグリプチンは糖尿病に対する抑制効果のみだけではなく中性脂肪を上昇させる食後高脂血症の改善に効果があると言われています。今回の研究では、シタグリプチンの内服により2型糖尿病の患者さんが血糖改善とともに中性脂肪値などの脂質代謝改善効果および動脈硬化に影響を与えると言われる脂質酸化マーカー(HETE、HODE等)に対して改善がみられるかどうかを12週間の内服の前後と途中で検討します。
(登録終了、現在解析中です)

当科での研究代表者

 山下静也 大阪大学大学院医学系研究科総合地域医療学寄附講座 教授

統括研究代表者

 山下静也 大阪大学大学院医学系研究科総合地域医療学寄附講座 教授

研究デザイン

前向き多施設観察研究

公開試験ID

UMIN000013218

登録症例規模および研究期間

40例(全体で100例)
2015年3月31日まで

本研究に関する代表連絡先

大阪府吹田市山田丘2−2
大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学講座
増田大作
TEL:06-6879−3633
E-mail: masuda@cardiology.med.osaka-u.ac.jp

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