通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。

このような手法を「オプトアウト」と言い、当科での一部の臨床研究をオプトアウトの手法で行っています。

ご自分の記録について当該研究で使うことを望まれない方については、その方の記録や情報を用いずに研究を実施いたしますので、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

PROSPECTIVE研究

Probucol Trial for Secondary Prevention of Atherosclerotic Events (PROSPECTIVE)

研究概要

 血中のコレステロールが高値となる脂質代謝異常を持っていると、狭心症・心筋梗塞(虚血性心疾患)が発症しやすくなります。コレステロール低下薬の内服により、一度発症した虚血性心疾患の再発リスクは減少しますが今の治療では十分とは言えません。PROSPECTIVE試験(冠動脈疾患既往患者における高脂血症治療薬 (プロブコール)の血管イベント発症の二次予防効果および抗動脈硬化作用を評価する臨床研究)では、脂質異常症を有し治療中で虚血性心疾患を起こした患者さんを登録し、今までの治療を継続する方とその治療にプロブコールというお薬を追加する方に分けて比較し、プロブコールが再発を抑制しうるかについて日本・韓国・中国の三国共同で検討します。 プロブコール;重篤な高コレステロール血症である家族性高コレステロール血症患者さんですでに使用され、血液の酸化(錆びること)を改善させることで虚血性心疾患の再発を抑えることがわかっています)
(登録終了、現在治療経過観察中です)

当科での研究代表者

 山下静也 大阪大学大学院医学系研究科総合地域医療学寄附講座 教授

統括研究代表者

 山下静也 大阪大学大学院医学系研究科総合地域医療学寄附講座 教授

研究デザイン

多施設前向き介入(実薬対象)試験

公開試験ID

UMIN000003307

登録症例規模および研究期間

症例数;840例
終了時期;2017年2月28日

本研究に関する代表連絡先

大阪府吹田市山田丘2−2
大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学講座
PROSPECTIVE試験中央事務局 増田大作
TEL:06-6879−3633
E-mail: masuda@cardiology.med.osaka-u.ac.jp

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