「未来創造発明奨励賞」の表彰式が行われました。

2021.07.09受賞

当科 坂田泰史教授、岡山慶太特任講師らが「3Dプリンタを用いたX線透視対応心臓カテーテルシミュレーターの発明」によって、「令和3年度全国発明表彰」(公益社団法人発明協会主催)における「未来創造発明奨励賞」を受賞し、6月22日にホテルオークラ東京で表彰式が行われました。表彰式は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、出席者が制限されるなかでの開催となりました。
 受賞発明は、心臓カテーテル手術のためのシミュレーターです。CTデータをもとに3Dプリンタで作成した透明な心臓モデルを液体中に浮かべ、拍動ポンプで血流を再現、心臓モデルを入れ替えることで、個々の手術手技を実臨床と同じようにX線透視下で実施できるようにしました。この発明により、場所を選ばず、若手からベテランまで、国や地域を超えて、世界の医師や医療従事者が自由にトレーニングを行えるようになりました。2021年6月時点において、世界27の国と地域へ導入されており、欧米の主要な学会においても活用されています。

 本受賞は、当循環器内科の医師、そして阪大病院のスタッフ、そして、プロジェクトパートナーである株式会社JMC、フヨー株式会社とともに実現した、産学医工連携プロジェクトの成果になります。HEARTROID PROJECTでは引き続き、世界の患者さんが安全に心臓カテーテル治療を受けられることを目指して参ります。

(公益社団法人発明協会公式サイトにおける公表内容はこちら)
http://koueki.jiii.or.jp/hyosho/zenkoku/2021/mirai3.html

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