第3回 若手による若手のための研究会(Kansai Cardiovascular Young Consortium)を開催しました!

 今年で3回目になる『若手による若手のための研究会(名称:Kansai Cardiovascular Young Consortium)』を10月7日に開催しました!

 この研究会は、現場の最前線で循環器実臨床に挑んでいる若手医師の情報共有、意見交流と共に各病院で行われている臨床の魅力を初期研修医・後期研修医に伝え合う事を目的に発足した研究会です。

 一般演題では、星ヶ丘医療センターの松永先生が、『星ヶ丘医療センターでの不整脈センターの立ち上げ』と題して、不整脈のみならず虚血や循環器救急医療についての取り組みを発表されました。大阪労災病院の矢野先生は、大学院での基礎研究経験を如何に実臨床に活かすかについて発表されました。お二人のお話には勿論苦労話もありましたが、苦労しながらも”自分らしさ”を追求し、それが形になりつつある現在の取り組みは後輩の先生方にも大いに参考になったと思います。引き続き阪大病院の塚本先生が、ACHD(成人先天性心疾患)について講演されました。ACHDは今後内科で診療していく機会が確実に増加するためニーズが高まる領域です。まだまだ十分に対応できる循環器内科医は少なく、多くの先生方の力が必要ですが、一方で未知な部分も多いため若手の先生方にとってはチャンスともなりうる領域と思われます。 そして一般演題の最後に世良先生から、大阪大学における診療体制と題して、心不全、不整脈、虚血、SHD、成人先天性と各専門チームに分かれながらも、患者さんは一人ですので、如何に各チームが協力して患者さん中心の医療を行なうかについて発表されました。

 特別講演は、東京女子医大の庄田守男先生が大阪の若手医師のためにしてくださりました。今も若手医師以上(!?)に好奇心をもってエネルギッシュにご活躍されている先生だと思いますが、目の前の患者さんを助けるということが全ての原動力となり、パイオニアとして活躍されてきたことが良く分かりました。ご自身のキャリアパス、現在日常臨床で当然のように使われている、心電図、ペースメーカ、ICD等の開発storyの中から多くの大事なことをお話し頂いたと思います。時間を忘れて聞き入ってしまいました。大阪の若手医師のためにありがとうございました。

 一般講演、特別講演を通して若手の先生への愛情が込められた”本音のメッセージ”が聞けた貴重な研究会だったと思いますし、熱い本音の議論は二次会、三次会にまで続きました。


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