6月17日に第7回若手医師のための勉強会が開催されました。

6月17日に第7回若手医師のための勉強会が開催されました。昨年に引き続き基礎と臨床のコラボレーションをテーマに、今回は「心筋虚血をみつめなおす」というテーマで、臨床、基礎それぞれの分野で活躍されている先生方からお話しいただきました。
第一部では、まず最初に当科の小関正博先生から、虚血性心疾患の一次予防・二次予防について実際の患者さんの臨床経過に沿って、スタチンの使い方からPCSK9阻害薬の分子メカニズムまでを紹介していただきました。続いて当科の北尾隆先生から心筋虚血再灌流障害の過去の臨床研究について臨床の立場から生理学的な考察も含めて概説していただき、本学医化学の新谷泰範先生から低酸素がミトコンドリア病モデルマウスの治療になるという2016年のScience誌の報告を入り口に、ミトコンドリア障害のメカニズムについて基礎の立場から説明していただきました。
第二部の特別講演では我々の大先輩にあたる国立循環器病研究センター臨床検査部 部長の北風政史先生をお招きし、「新しい急性心筋梗塞の薬物療法開発―基礎研究・臨床研究・実臨床の狭間で学んだこと―」と題して、北風先生がこれまでに研究されてきた基礎研究、そしてその研究成果を臨床現場へ演繹されようと取り組まれた臨床研究、さらにその臨床研究の結果を実臨床の現場に還元されようと今まさに取り組まれている治験についての話を軸に、今後我々循環器内科医がどのように臨床そして研究に取り組んでいくべきかというところまで踏み込んでお話しいただきました。
その後の懇親会、二次会では若手医師の先生のみならず多くの医学生の方まで参加していただき、二次会会場からは人が溢れかえるほどの盛会に終わりました。
今回の勉強会にご参加いただいた若手医師、医学生の皆様、ありがとうございました。本勉強会が先生方の刺激となり、今後の臨床や研究に活かしてもらえれば幸いです!

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