第6回若手医師のための勉強会を開催しました。

2016.07.24イベント
7月23日に第6回若手医師のための勉強会が開催されました。今回は昨年度からテーマを大きく変えて「基礎と臨床のコラボレーション」をテーマに臨床、基礎それぞれの分野で活躍されている先生方からお話しいただきました。
第一部ではインテンシブケースカンファレンスと題し、まず最初に当科で重症心不全移植専攻医育成プログラムを専攻中の石原里美先生から、阪大病院循環器内科病棟で治療に難渋した拘束型心筋症症例を紹介していただいた後、当科の中本敬先生から左心不全に伴う肺高血圧症の病態、治療戦略等について指導医の立場から解説していただきました。そして、基礎研究に携わっている先生からは、拘束型心筋症のように現時点では心臓移植のほかに有効な治療法がない難病に対して、基礎研究の手法を用いてどのように原因や病態を明らかにし、新規治療のターゲットを探索していくかについてお話しいただきました。ゲノム情報学の今井敦子先生からは、心筋症の原因遺伝子を同定するために現在使用されている方法やその限界、そしてその限界を乗り越えるために先生自身が新たに開発した原因遺伝子同定ツールについてお話しいただきました。そして当科の肥後友彰先生からは、同定された原因遺伝子変異と病気の発症との間にあるメカニズムを、分子生物学の手法を用いてどのように明らかにしていくのかについてわかりやすくお話しいただき、さらに若手医師へ向けての熱いメッセージもいただきました。
第二部の特別講演では大阪大学心臓血管外科学 宮川繁先生をお招きし、「重症心不全に対する再生医療」をテーマに、先生ご自身がこれまで取り組んでこられた重症心不全症例に対する筋芽細胞シートによる治療法開発の経緯、その臨床応用の実際とこれまでの結果、そしてその結果を踏まえて再生治療研究を今後どのように進めていくのかについて幅広くお話しいただきました。
その後の懇親会、二次会でも若手医師の先生と教官とで循環器内科の臨床や研究について活発に意見交換が行われ、盛会のうちに終わりました。
今回の勉強会にご参加いただいた若手医師、医学生の皆様、ありがとうございました。本勉強会が先生方の刺激となり、今後の臨床や研究に活かしてもらえれば幸いです!
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