HEARTROID PROJECT

心臓カテーテルトレーニングシステム開発プロジェクト
― HEARTROID PROJECT(ハートロイドプロジェクト)―

本講座では国の委託研究開発プロジェクトとして、臨床医のための心臓カテーテルシミュレーターを開発しています。このシミュレーターでは、カテ室での実践に即した透視下のトレーニングから、医局の机での簡単なイメージトレーニングまで幅広く効果的なシミュレーションを行うことが可能です。これから心臓カテーテルを始める若い先生方や、大学病院における医学生の教育を目的としております。

製品ページ

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使用例(TAVI)

HeartRoid サムネイル

使用風景

heartroid2

心臓カテーテルシミュレーターの研究開発

 外科手術、特に腹腔鏡下手術をターゲットとしたトレーニング用シミュレーターは既に複数存在し、主に若い外科医の修練に役立っています。しかしながら、心臓カテーテル治療に関しては、手技に伴う合併症が重篤となることがあるにもかかわらず、高価な二次元のバーチャルモデルが数種あるのみで、実際に臨床で使用する機器を用いたX線透視下でのトレーニングが簡便に行えるモデルは存在しないのが現状です。このため臨床現場では、若手医師は上級医の指導のもと、実際の患者さんで技術向上を図るより他ありません。この現状を受け、われわれは心臓カテーテルをより安全かつ効率的に行うことを主眼とし、実臨床で用いるX線透視下で使用可能な心臓カテーテルシミュレーターを開発しました。
 
 心臓カテーテルでは、平面に映し出された血管を立体的に捉えることや、左右の回転がカテーテルの手元と先端では逆向きであるなどの理由から、初学者が慣れるのに時間がかかり、術時間の延長、放射線被爆の増加、合併症の増加につながるとされています。われわれの開発したシミュレーターは、循環ポンプを用いておりX線透視下で造影を含むトレーニングが行えるのはもちろん、マテリアルに半透明な素材を用いて作製しているため、手元での操作とカテーテル先端の動きをリンクさせながら心臓カテーテル検査、及び治療をシミュレーションすることができます。

 循環器疾患は国民医療費の主要な部分を占めており、中でも心臓カテーテル治療は最も費用がかかる分野のひとつです。さらに、使用される機器の海外依存度を考慮すると、いかに効率よく必要十分な治療を行うかが今後の医療の質を維持する上で重要と言えます。一方で、冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)は比較的若い現役世代でも多い疾患であり、これらの治療の成否は、患者さん個人にはもちろん、日本経済にも直結する問題です。われわれの開発した心臓カテーテルシミュレーターが、安全でかつ持続的な医療の一助となることができればと考えております。

大阪大学HEARTROID PROJECTチーム

岡山慶太 市堀泰裕
粟田政樹 溝手勇
水野裕八 南都伸介
坂田泰史

本研究は、平成26年度より厚生労働省、平成27年度より国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)による「医療機器開発推進研究事業」の支援によって行われています。

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