通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。

このような手法を「オプトアウト」と言い、当科での一部の臨床研究をオプトアウトの手法で行っています。

ご自分の記録について当該研究で使うことを望まれない方については、その方の記録や情報を用いずに研究を実施いたしますので、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

ファブリー病患者を対象とした循環器領域全国登録調査研究（J-Fabry-Cardio研究）

2024.04.02現在進行中の試験

１．研究の対象

大阪大学医学部附属病院にてファブリー病でご加療中の方

２．研究期間

倫理委員会承認日～2030年3月31日

３．研究目的・方法

本研究は、日本国内で循環器診療を受けているファブリー病患者さんを対象に、匿名化された診療データを登録し経過をみていく観察研究です。本研究は、研究内容について説明し文書による同意を得て研究を行います（尚、被験者が未成年者あるいは判断能力の不十分な成年者の場合は、保護者の同意を得たのちに実施されます）。調査は本研究参加施設の医師がWEB上のデータベースに入力を行います。データベースは、診療において得られた臨床評価や検査評価を通じて得られた情報を収集・登録しながら経過をみていくことになります。
詳細は、以下をご参照下さい。

URL：https://center6.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000043872

また、大阪大学ではデータベースに登録された情報の提供を受けて、ファブリー病による心筋症の特徴を調べる研究を行います。この研究において登録された既存データから個人情報が取得されることはありません。