通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。

このような手法を「オプトアウト」と言い、当科での一部の臨床研究をオプトアウトの手法で行っています。

ご自分の記録について当該研究で使うことを望まれない方については、その方の記録や情報を用いずに研究を実施いたしますので、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

青黛による薬物・毒物誘発性肺高血圧症を発症した患者の予後調査

1.研究の対象

2023年12月31日までに青黛摂取にともなう薬剤性のPAHを発症したことのある方

2.研究目的・方法

青黛とは、リュウキュウアイ、ホソバタイセイ等の植物から得られるもので、中国では生薬等として、国内でも染料(藍)や健康食品等として用いられています。
青黛は潰瘍性大腸炎に対する有効性が期待されていますが、平成28 年 12 月 27 日、厚生労働省から青黛による健康被害について通知あり、日本肺高血圧肺循環学会と厚生労働省研究班が合同で青黛による肺動脈性肺高血圧症発症例の全国調査を行いました。
この調査では、青黛摂取にともなう薬剤性の肺動脈性肺高血圧症(PAH)を発症した患者さんがどのような状況でいらっしゃるかを調べることを目的としています。
対象の患者さんのカルテから青黛の使用状況や治療の状況、検査の結果などを調べます。

3.研究に用いる試料・情報の種類

肺高血圧症の診断日、青黛の使用状況、肺高血圧症の治療状況、検査の結果など

4.外部への試料・情報の提供

調査で得られたデータは、名前やカルテ番号などの個人情報を削除し、個人を特定できない研究用IDをつけて、パスワード保護された電子ファイルで国際医療福祉大学三田病院の責任者へ送ります。
研究用IDは、患者さんが受診された医療機関で対応表を作成して、保管・管理します。

提供を開始する予定日: 2024年3月

5.研究実施体制

研究代表者

国際医療福祉大学三田病院 心臓血管センター 循環器内科 田村雄一

既存情報の提供のみを行う機関

うえのクリニック 院長 上野修市
大阪大学医学部附属病院 循環器内科 世良英子
呉共済病院 循環器内科 土肥由裕
名古屋大学医学部附属病院 循環器内科 足立史郎
藤田医科大学病院 循環器内科 加藤靖周
北海道大学病院 呼吸器内科 辻野一三
横浜市立大学 循環器内科 小村直弘

6.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先

〒565-0871 吹田市山田丘2-2
大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 世良英子
電話番号:06-6879-3640

研究責任者

大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 世良英子

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