通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。

このような手法を「オプトアウト」と言い、当科での一部の臨床研究をオプトアウトの手法で行っています。

ご自分の記録について当該研究で使うことを望まれない方については、その方の記録や情報を用いずに研究を実施いたしますので、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

心筋症患者における心筋病理指標の病期評価能を検証する多施設前向き観察研究

更新日:2021.09.13

研究の対象

2018年4月から2020年4月30日までの間に当院で心筋生検(カテーテルで心筋組織を採取して調べる検査)を受けられた患者さんの中で、文書同意を以って本研究にご参加いただいている患者さん。

研究の期間

研究機関の長の許可日~2024年3月31日

研究目的・方法

本研究の目的は、心筋生検(電子顕微鏡を用いた評価)から得られる情報と、患者さんの予後(生死や心機能の変化など)等の関連を検討することです。当初、心筋生検ののち1年間の予後を調べる予定としておりました。しかし、より詳細な検討を行うために、当院倫理委員会での審査を経て、心筋生検ののち3年間の予後を調べることといたします。調査の方法は、日常診療において実施される検査結果等を診療記録から収集することといたします。
また、心筋生検検体の解析方法として、電子顕微鏡のほかに光学顕微鏡を用いた評価法もあり、一般診療の中で行われております。当院倫理委員会での審査を経て、診療で行った心筋生検(光学顕微鏡を用いた評価)から得られる画像についても収集・検討するほか、心筋生検の残余検体を用いてより詳細な病理学的検討を行うことにより、病気の成り立ちや予後との関係性を研究いたします。

研究に用いる試料・情報の種類

試料:心筋生検時に得られた検体
情報:年齢、性別、病歴、血液検査所見、心臓超音波検査所見など

外部への試料・情報の提

共同研究機関に当院のデータの提供する際は匿名化した状態で行い、また特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。

個人情報の取り扱い

患者さんの診療情報の中に含まれる、お名前、生年月日、カルテ番号、住所、電話番号等、ご本人を特定しうる個人情報については、匿名化を行い、情報が外部に漏れないように厳重に管理、保管します。また、研究成果が公表される場合にも、患者さんが特定されないように取り扱います。

研究組織

研究代表者:坂田 泰史 (大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学)

実施医療機関

  • 大阪大学医学部附属病院 循環器内科
  • 東京大学医学部附属病院 循環器内科
  • 名古屋大学医学部附属病院 循環器内科
  • 国立循環器病研究センター 心臓血管内科
  • 大阪急性期・総合医療センター 心臓内科

本研究に関する代表連絡先

大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学
事務局責任者:大谷 朋仁
住所:大阪府吹田市山田丘2-2   電話番号:06-6879-3640

本研究の対象患者さんは、上記問合せ先に連絡することによって、いつでも研究への参加を拒否することができます。

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