通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。

このような手法を「オプトアウト」と言い、当科での一部の臨床研究をオプトアウトの手法で行っています。

ご自分の記録について当該研究で使うことを望まれない方については、その方の記録や情報を用いずに研究を実施いたしますので、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

JID-CAD

Actual Conditions and Prognosis of Coronary Artery Disease Patients with Implantable Defibrillator Therapy in Japan -Japan Implantable Devices in Coronary Artery Disease Study (JID-CAD) 「本邦における冠動脈疾患を伴う植込み型除細動器植込み症例の実態調査」

 

研究概要

 我が国のデバイス植込み患者の観察研究であるJCDTR観察データベースによると、冠動脈疾患に対する植込みデバイスの一次予防目的の植込み数は海外と比較して少なく、また、適切作動はやや多く、予後は海外での報告と同等であった。この原因として日本ではより重篤な患者に一次予防目的のデバイスが植込まれている可能性が考えられた。デバイス植込み患者の適応は、基礎心疾患となる冠動脈疾患の治療の進歩・変遷、デバイスの作動対象となるVT/VF に対する治療、特に薬物やカテーテルアブレーションなどの器質的心疾患に対する治療の進歩、保険制度、などと共に変化している。しかし、残念ながら我が国における冠動脈疾患の植込み型デバイスの実態は明らかではない。本研究では、冠動脈疾患、特に一次予防患者の実態を把握して、今後の治療方針の決定やガイドラインの作成に重要な役割を果たすと考えられるデータを収集し、今後の治療方針決定に役立てることを目的とする。

当科での研究代表者

 奥山 裕司 

統括研究代表者

 奥村 謙 弘前大学医学部 循環器内科 教授

研究デザイン

 前向き多施設共同観察研究

公開試験ID

 UMIN番号: 000013090

登録症例規模および研究期間

 約60施設目標症例数800例(当院では15例目標)
 終了時期 2018年9月30日

本研究に関する代表連絡先

 特定非利活動法人 日本不整脈学会
 弘前大学医学部 循環器内科 教授 (日本不整脈学会会頭) 奥村 謙
 日本不整脈学会事務局
 住所:〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-5 紀陽東京ビル6階
 Tel: 03-5283-5591, FAX: 03-3219-1955, Email: office@jhrs.or.jp

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