通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。

このような手法を「オプトアウト」と言い、当科での一部の臨床研究をオプトアウトの手法で行っています。

ご自分の記録について当該研究で使うことを望まれない方については、その方の記録や情報を用いずに研究を実施いたしますので、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

心臓身体障害者再認定の評価方法及び評価時期を調査するためのレジストリー研究

心臓身体障害者再認定の評価方法及び評価時期を調査するためのレジストリー研究

 

研究概要

 本邦における身体障害者認定制度では、心臓機能障害の障害認定基準においてペースメーカ植込みを行ったものはこれまで一律に一級と認定されてきた。しかしながら、近年の医療技術の進歩等により、ペースメーカ植込み後、社会生活に大きな支障が無い程度に日常生活能力が改善している患者が多いことを踏まえて障害認定基準の見直しが行われ、平成26年4月からペースメーカへの依存度および日常生活活動の制限の程度(身体活動能力:METS)を勘案して1級、3級又は4級に認定し、一定期間(3年)以内に再認定を行う様、見直しすることが決定された。一方で、ペースメーカ植込み後3年以内のどの時期に再認定の評価を行うのが妥当か、植込み後の日常生活活動制限の経時的変化や社会的負担の必要度の変化などをどの様な方法で評価するのが妥当か、等の科学的データが無いため、適切な評価時期や適切な評価方法は確立していない。本観察研究の目的は、ペースメーカ新規植込み術を受けた患者の多施設共同レジストリーを行い、①再認定の評価時期、②再認定の評価方法の妥当性を調査し、国内におけるペースメーカ患者の再評価に関する時期と評価方法を明確にし、厚生労働行政の基礎資料を得ることである。

当科での研究代表者

 南口 仁 

統括研究代表者

 奥村 謙 弘前大学医学部 循環器内科 教授

研究デザイン

 多施設共同観察研究

登録症例規模および研究期間

 約30施設目標症例数 1000例(当院では50例目標)
 終了時期2019年3月31日

本研究に関する代表連絡先

 特定非利活動法人 日本不整脈学会
 弘前大学医学部 循環器内科 教授 (日本不整脈学会会頭) 奥村 謙
 日本不整脈学会事務局
 住所:〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-5 紀陽東京ビル6階
 Tel: 03-5283-5591, FAX: 03-3219-1955, Email: office@jhrs.or.jp

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