通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。

このような手法を「オプトアウト」と言い、当科での一部の臨床研究をオプトアウトの手法で行っています。

ご自分の記録について当該研究で使うことを望まれない方については、その方の記録や情報を用いずに研究を実施いたしますので、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

心臓MRIを用いて計測した心臓弁膜症(閉鎖不全症)における逆流血流量の 心臓の機能的・構造的変化に与える影響についての検討研究について

更新日:2024.03.21

1.研究の対象

2018年1月1日から2022年5月31日までの期間に、心臓弁膜症(閉鎖不全症)に対して弁形成術あるいは置換術、経カテーテル的弁形成術を受けた方のうち、術前及び術後1年以内に心臓MRIを撮像している方。

2.研究目的・方法

本研究の目的は、2018年1月1日から2022年5月31日までの期間に、心臓弁膜症(閉鎖不全症)に対して弁形成術あるいは置換術、経カテーテル的弁形成術を受けた方の、術前および術後1年以内の心臓MRI検査データから算出した弁膜症の逆流血流量と心臓超音波による逆流血流量とを比較することで、術後の心機能の変化や構造的変化に与える影響を予測する正確性について検討することです。
研究期間は承認日(2022年)から2027年3月31日です。
本研究は当院でのみ行う単施設後ろ向き観察研究です。心臓MRIデータ、心臓超音波データを含めた観察評価項目を診療録から抽出・検討し、且つそれぞれの検査から算出した術前における弁膜症の逆流血流量の、術前術後の心機能や構造変化に与える影響を比較検討いたします。

3.研究に用いる試料・情報の種類

  1. 基本情報:診断名、年齢、性別、身長、体重、心拍数、血圧、自覚症状、既往疾患/罹患疾患、冠危険因子、内服薬/注射薬、喫煙歴、飲酒歴、検査・治療計画/実施内容等
  2. 画像検査所見・解析結果: CT/MRI/エコー/シンチグラフィー等
  3. カテーテル検査所見
  4. 心電図検査・運動耐容能検査所見
  5. 血液・尿検査データ:腎機能、肝機能、心筋逸脱酵素、BNP、CRP、血算、血糖、アルブミン、総蛋白、脂質検査、HbA1c、グリコアルブミン、尿中微量アルブミン等

4.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。

また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先

住所 565-8565 大阪府吹田市山田丘2-2
電話番号 06-6879-3640
大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 医員 松廣裕

研究責任者

大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 助教 溝手勇

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