疾患iPS細胞バンクについて
心筋症は、心臓の収縮する力が低下して、息切れやむくみなどの心不全症状を起こす病気です。原因は不明で、有効な治療法は限られており、次第に進行して、軽い運動や場合によっては安静にしていても心不全症状が起きることがあります。病気が進行した場合、補助人工心臓や心臓移植が必要になることがあります。
大阪大学循環器内科では、公的研究費の支援を受け、心筋症の患者さんやご家族、健常ボランティアの方々にご協力頂き、血液に含まれる細胞からiPS細胞をつくりだす研究を行っています。作成したiPS細胞は公的バンクに寄託し、iPS細胞から作成した心筋細胞を利用して、多くの共同研究期間と一緒に、診断や治療法へつなげるための研究開発を行っています。
診断名など | 樹立数 | 理研BRC寄託数 |
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拡張型心筋症 | 11 | 6 |
肥大型心筋症・拡張相肥大型心筋症 | 11 | 7 |
拘束型心筋症 | 1 | 1 |
不整脈原性心筋症 | 3 | 2 |
その他の心筋症 | 2 | 1 |
健常ボランティア・患者さんご家族 | 6 | 2 |
2024年7月26日